畳表 たたみおもて

◆畳表 たたみおもて

畳表とは
イ草の茎などと綿糸や麻糸とで織ったござのことで、畳の表につけます産地により備後(びんご)表・琉球表などがあります。
イ草を横に、麻の糸を縦糸にして織られていて、等級もイ草の種類によって分類されます。高級な畳には縦糸にマニラ麻の糸などが使用されます。
使われるイ草の量は畳1畳で大体4000~5000本でさらに高級な畳になると7000本のイ草が使用されます。


●畳表縦糸(たていと)
経糸には大きく分けて麻糸と綿糸があります。麻の方が強く、しっかりと折り込めるため高級品に使われます。
特にマニラ麻は最上級、その他ラミー、ジュートなどがあり、綿と混ぜて使用されることもあります。
また、通常一つの配につき2本の糸を織り込むところ、2本づつ計4本使う二本芯(二本経)の方法もあり、 いづれも高級品用です。

●畳表の見分け方
畳表はイ草の長さや質、糸、織り方などで通常4段階に分けられます。
重要な判断基準になるのが1枚の畳表に4,000~7,000本も用いられるイ草で、茎に変色や病気、傷がなく、 根元から先まで充実し、太さの揃ったものほど良いとされます。 一般的には長いイ草を使用したものが、根元と先端を除いた部分が多く使われるため良い畳表になります。
また、上質の畳表ほどイ草の折り込み本数が多く、強度のあるマニラ・麻糸の経糸が使われます。

●国産の畳表
国内十数か所で生産されており、国内の生産数No,1が熊本県です。
色調、光沢、地合いはそれぞれ地方によって様々です。
中国産に比べ自然な色合いでイ草にねばりがあり耐久性があります。
価格は中国産より高くなりますが、普及品から特選品まで豊富にそろっています。

●中国産の畳表
価格が安く一番普及しています。品質は中から下物が中心で、集合住宅や賃貸住宅等に多く使用されています。
国内産との比較ではイ草の取り扱いの差などから耐久性はが低く、見た目の品質をそろえるために、畳表に着色料が使われており、自然の風合いに欠ける物になっています。
近年では、日本のイ草を中国に運び栽培、日本の企業の技術指導により上質な畳表も造られるようになりつつあります。国内シェアの8割を占めています。

●新素材の畳表
イ草を使用せず、新素材を使って畳表風に仕上げた製品です。原料はメーカーによって様々ですが、天然の和紙やポリプロピレンを原料としているものもあります。
長所としては、従来のイ草畳表にくらべ耐久性が有り、変色もほとんどなくダニやカビの発生も抑えます。
また、工業製品であるため商品ごとのバラつきがなく常に安定した品質と価格を提供できます。
短所としては、イ草畳表に比べ風合い、色合いに乏しく特有の香りもありません。割高製品になります。

以上が畳表の説明になります。
ご希望の質感や用途・ご予算などお伝えいただければぴったりの畳をご提案させていただきます!

 
 
人気
お手軽