畳床 たたみとこ

◆畳床 たたみとこ

畳床とは、

畳のメインとも言える部分で、畳表を縫い付ける土台の部分の名前です。
現在、主流の畳床は【わら畳床】【稲わらサンドイッチ畳床】【建材畳床の3種類になります。
下記に実際の畳床の画像を載せ各種の説明を記載しています。

稲わら畳床


稲わらを主材料にした、昔からある伝統的な畳床です。主な産地として兵庫県や宮城県があげられます。わら畳床の品質は、構造・重量・縦横の縫い糸の間隔などによって決められます。良質な国産わらが少なくなった事や、建材畳床に比べ生産コストが高くなる、わら畳床の生産者の減少など様々な理由があり最近の新築物件などにはあまり使用されません。しかし、公官庁や寺社仏閣、本格的な和室、茶室などでは主に使用されます。


●わら畳床の長所 ・適度なクッション性・ ワラ独特の香り・ 吸湿放湿性にすぐれる・ワラを主体にするためリサイクルや焼却処理に適している。ワラの持つ吸放湿性が室内の環境改善に適している。

●わら畳床の短所・湿気により腐りやすい・ダニ等の害虫類にとって生活し易い・原材料の価格上昇により建材畳に比べて高価。
稲わらサンドイッチ畳床


サンド床はポリスチレンホームを藁ではさんだ床です。藁床に比べて軽くダニが発生しにくいのが特徴です。また感触が藁床によく似ています。


●稲わらサンドイッチ畳床の長所・ワラ畳床と比較して軽くなった。・ポリスチレンフォームの持つ断熱性が畳に付加された。

●稲わらサンドイッチ畳床の短所・ポリスチレンフォームのリサイクルが問題とされている。ダニの問題
建材畳床


中心にポリスチレンフォーム、上下をインシュレーションボードで挟んだタイプ。建材畳床と言えば殆どがこの畳床。 安価で加工が容易なため、コストが下げられます。また、軽量で比較的湿度に強く、害虫も発生しにくくなっています。ただし、フォームはへたり出すと腰の抜けが早く、耐久性に劣ります。ただし、高密度フォームを用いた場合耐久性の向上が期待出来ます。

●建材畳床の長所・人工素材のため、虫がワラ畳より付きにくい・ 安いワラを使用しないため、衛生的。 ・工業製品で構成されるため、同じ商品はほぼ同じ品質のものが納入できる。 ・機械化で大量生産が可能なため、ワラ畳床に比べ安価。・ ワラ床に比べ軽量で畳工事の作業効率がアップする。湿気に強い(ある程度)・ポリスチレンフォームやインシュレーションボードの組み合わせ次第で15mm~60mmまでの厚みの調整が可能です。

●建材畳床の短所・稲わら畳床と比べ寿命が短い。・ 傷や凹みの修理が難しい。・ 工業製品のためリサイクルに課題がある。
置き畳用薄型畳床


当社の置き畳で使用している薄型の畳床です。
インシュレーションボードで弾性を持たせ、反り返り防止の板材を底面に貼り付けたものです。
完成厚みが約1.5cmの厚みになり当社の規格厚みになりますが、インシュレーションボードの変更や、クッションシートの追加などでご希望の厚み、弾性へ変更が可能です。